2012年4月24日火曜日

タイトルの話

タイトルの『ロックンロールが降ってきた日』は
お風呂に入っているときに「降ってきた」。
たいがい、いいアイディアはお風呂か散歩のときに
降ってくると相場は決まっている。

しかし、これは正式なタイトルではなかった。
仮タイトルだった。
なぜならロックンロールなんて降ってくるわけない、
と思っていたからだ。
ミュージシャンの人は
何らかの意思でもってロックンロールに向かうのであって
それは掴みに行っているはずだ、と。

ところが取材をはじめて、その考えが間違いだと気づいた。
ロックンロールは降ってきていたのだ。

しかし、考えてみれば、
ロックンロールは何も音楽好きな人の上にだけ
降っているわけではない。
ラジオからiPodからYouTubeから
あらゆる人の上に降ってきている。

しかし中にはそれに気づかない人もいる。
気づいてもスルーしてしまう人もいる。
そしてこの15人のように
それをキャッチし自分のものにする人もいる。
その違いなのだ。

だからこのタイトルはウソでもなんでもない。
ロックンロールは降ってきているのだ。
そして自分の感性でそれに気づき、キャッチした瞬間が
『ロックンロールが降ってきた日』なのだ。

そういえば、ぼくもNHK・FMから聞こえてきた
ビートルズの「すてきなダンス」に一瞬にして持っていかれた。
ジョン・レノンがつくって
ジョージ・ハリスンが歌ったナンバーだ。
あんな素敵なものがこの世の中に存在していたなんて
思ってもいなかった。14歳の秋の話だ。

ということは、自分にも
ロックンロールはしっかり降ってきていたのだ。
最初の直感を疑っちゃいけないな。
そういうわけで仮タイトルは
いつの間にか正式タイトルになっていた。
(森内淳)




タイトル:ロックンロールが降ってきた日

収録アーティスト:浅井健一、大木伸夫、加藤ひさし、甲本ヒロト、セイジ、チバユウスケ、仲井戸麗市、成田大致、平田ぱんだ、古市コータロー、真島昌利、増子直純、ムッシュかまやつ、山中さわお、ROY
(五十音順・掲載順とは異なります。掲載順は成田大致さんから始まりムッシュかまやつさんまで、デビュー日が遅い順になります)

編集:秋元美乃、森内淳
表紙イラストレーション:浅井健一
装幀:三浦巌

内容:ミュージシャンがロックンロールに出会い、人生を変えていく様子や音楽に、楽器にのめり込んでいく過程を取材、モノローグ形式で掲載(Q&Aではありません)。ケータイにCMソングを一曲ダウンロードして5回聴いて消去する時代に、忘れ去られようとしている「音楽の深さ」や「尊さ」、「楽しさ」、「音楽を聴くことの素晴らしさ」を、この本に収録しました。

体裁:336ページ・2段組、ハードカバー
モノローグ形式(Q&Aではありません)
発行:Pヴァイン・ブックス
ISBN-10: 490670025X ISBN-13: 978-4906700257
価格:2,500円(税込・税抜価格2,381円)

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